Mourvèdre

ムールヴェードルは地中海沿岸西部で何世紀もの間栽培されてきている黒ブドウ品種。スペインではモナストレル、オーストラリアやカリフォルニアではマターロと呼ばれています。温暖で乾燥した気候を好み、粒の小さく果皮の厚い実をつけます。そのようなブドウから作られるワインは、色が濃く、口が渇くような強いタンニンを持っています。

　

品種単独では強烈な個性と強さを持つワインなので、もっと丸みのあるグルナッシュ、スパイスの香りが効いたシラーに、カリニャンやサンソーとブレンドすることが多いです。

　

ムールヴェードルは作り手に我慢を強いる品種です。樹を植えてもブドウが生産されるまで5年はかかる上に、極端に晩熟な品種なので、シラーやほかの品種が日当たりが過度になりすぎない北向きの斜面に植えられるのに対し、南向きに植えられることが多いです。