シェフのお料理コラム|きさくファーム 与論島のとうもろこし

皆様、こんにちは!
シェフ緒方です。

今回はいつもの料理のお話とは少し違い、
“食材そのもの”についてお話できたらと思います。

鹿児島県最南端、与論島。
沖縄本島までわずか23kmという南の島で、
この時期だけ届く特別なとうもろこしがあります。


このとうもろこしを作っているのは、生産者の箕作駿さん。

実はこのご縁、最初から仕入れのお話だったわけではありません。
ある日、偶然お店に来てくださったことがきっかけでした。

お話をする中で「与論島でとうもろこしを作っている」という話を伺い、
後日実際に送っていただくことになりました。


毎年、このとうもろこしが届き始めると、
「ああ、今年も初夏が来たな」と感じます。

美しい海から歩いてすぐの場所にある畑。

潮風を受けながら育った実は、粒の張りが強く、ぷっくりとしていて、噛んだ瞬間に甘やかな香りと瑞々しい味わいが口いっぱいに広がります。


収穫時期はわずか2〜3週間ほど。
とても短く、貴重な旬の食材です。
収穫後すぐに発送していただき、鮮度が最も良い状態で蒸し上げ、旨味を閉じ込めます。
その後米粉でカリッと揚げ、フリットとしてご提供しています。

糖度を測ってみると、なんと20度!
(一般的なメロンが15度前後、特級クラスのシャインマスカットで20度前後と言われています。)

数字だけでは表せないですが、ひと口食べた瞬間に、その甘さと密度の高さを感じていただけると思います。


Cellar Door Aoyamaでは、素材そのものの力を感じていただけるよう、できるだけシンプルに。
余計なことをしすぎず、食材の魅力をまっすぐ料理へ落とし込むことを大切にしています。

そして、この与論島のとうもろこしも、今季は残りあと1週間ほど。
もしタイミングが合えば、ぜひこの短い季節の味を楽しんでいただけたら嬉しいです。


今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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