Written by Bungo Matsunaga

皆さんこんにちは。突然ですが、皆さんは季節の移り変わりはどんな時に感じますでしょうか。気候の変化が一番わかりやすいと思いますが、私の場合は田んぼから流れてくる音です。私の自宅は都心から離れており、家の周りには田んぼが広がっています。帰る時にその田んぼを通り過ぎていくのですが、そこから聞こえてくる音が季節により変わります。最近でいえば、春先から鳴き続けていたカエルが、8月の中頃からコオロギの音がだんだん増えてきて、ここ数日は完全にコオロギに移り変わりました。昼夜構わず鳴いていた蝉も過ぎ去り、最近はすっかり秋の訪れを感じます。
ということで、本日はこの秋新着のワインをご紹介致します。オルネライアの最新ヴィンテージ、グラハムのバックヴィンテージの他、日本初輸入の注目の生産者まで、バラエティー豊かなラインナップです。

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セリエ・サン・ブノワ(ジュラ) - 仏ワイン誌Guide Hachette誌でジュラのワイナリー・オブ・ザ・イヤー選出の注目株Cellier Saint Benoit ジュラのピュピヤンに位置するこのワイナリーは、この地で4代続くブドウ栽培家でしたが、3代目が率いる2003年より、ワインの生産を開始。現在4代目ベンジャミンが率いる当ワイナリーは、2021年フランスのワイン誌「ギド・アシェット・デ・ヴァン」においてジュラのワイナリー・オブ・ザ・イヤーに輝きました。ピノ・ノワール、シャルドネのブルゴーニュ品種の他、ジュラの固有品種のワインも数量限定入荷しております。
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ドメーヌ・イェガー・ドゥフェ(リュリー) - リュリーのプルミエ・クリュ制定の中心的役割を果たした名家。 defaix コート・ドールの南方、コート・シャロネーズのアペラシオン、リュリーに位置するドメーヌ・イェーガー・ドゥフェ。エレーヌ・イェーガー・ドゥフェと夫のディディエ・ドゥフェ(シャブリの生産者ドメーヌ・ベルナン・ドゥフェ出身)が経営しています。エレーヌの祖父、アンリ・ニエプスは1930年リュリー・アペラシオン登録に大きな貢献を果たした偉大な人物です。僅か6.5haのうち4.5haはプルミエ・クリュに位置しており、赤2種、白2種入荷しました。

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ドメーヌ・ボビネ(ソミュール) - クロ・ルジャールの元でワイン造りを学んだソミュールの精鋭 bobinet セバスチャン・ボビネはロワール地方ソミュール地区のダンピエール・シュル・ロワールでワイン造りを続けるボビネ家の8代目です。同地区のプレミアムワイン生産者、クロ・ルジャールでワイン造りを学んだという経歴を持っています。2002年に1.8ヘクタールの畑とセラーを祖父母より引継ぎワイナリーを設立し、現在畑は4ヘクタールまで拡大しています。今までシュナン・ブランとカベルネ・フランの扱いでしたが、シュナン・ブランの最上級キュヴェと、固有品種であるピノー・ドニスとグロローのワインが入荷しました。

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オルネライア(トスカーナ) - 言わずと知れたスーパー・タスカンの主要生産者。 ornellaia 1981年に、アンティノリ家のマルケーゼ・ロドヴィーコ・アンティノリによって設立されたオルネライアは、イタリアのいわゆるスーパータスカンの赤ワインのリーディングプロデューサーの一つとして、その名声が知れ渡っています。オルネライア最新2018ヴィンテージはじめ3アイテム入荷です。

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グラハム - 自社畑は全てカダストロ(格付け)最高Aランク。希少なバックヴィンテージ入荷。
graham ポルトガル、ドウロ・ヴァレーのファインワインの生産者として著名なW&J・グラハムズは1820年に、スコットランド人のウィリアム、ジョン・グラハムによって設立されました。所有する畑は全てカダストロ格付け最上位のAランク。自社畑には著名なキンタ・ドス・マルヴェドスの畑も含まれます。今回はグラハムの希少な熟成ヴィンテージポート2ヴィンテージをご用意しました。

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テイスティング

labource DOMAINE JAEGER-DEFAIX / RULLY 1ER CRU RABOURCE BLANC 2019
今回の新着の中でもリュリーの新アイテムを試飲しました。熟した果実と僅かに樽の香りが混ざり、ベイクドアップルのような豊かな香りが特徴的。はつらつとした果実の香りというよりも、凝縮感がありつつも落ち着きのある優雅な印象です。味わいも果実の香りが口中に広がるような優しいアタック。酸は落ち着いていますが、余韻までしなやかに伸びる上質さがあります。アルコールも強くないので、味わい豊かな印象はありますが、ミディアムボディの範疇に収まり決して行き過ぎた強さに感じることはありません。余韻には蜜リンゴやミネラル感が残り、豊かさ、優雅さが全体を通して感じられます。経験上、南のブルゴーニュ産地はパイナップルなどのトロピカルフルーツに樽の香りが重なる表情豊かなワインが多い、というイメージを持っていましたが、果実の豊かな成熟度を落ち着いたトーンで表現しているこのスタイルは、ブルゴーニュワインラヴァーに是非一度味わっていただきたいですね。
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