モンターニュ・ド・ランスのグラン・クリュ、ヴェルズネで極上のピノ・ノワールを栽培するレコルタン・マニピュラン、ラファリーズ・フロワサール。当主のポール・フロワサールは、アンリオ、レミ・コワントローで販売や生産管理の経歴を持ちます。その後祖父母がヴェルズネに所有していた5haの畑を引き継ぎ、シャンパーニュづくりへまい進することとなります。

彼のシャンパーニュの特徴は、ピノ・ノワール、ビオディナミ、100%グラン・クリュ、シングルヴィンヤード、パーペチュアルブレンド、樽発酵・熟成。グラン・クリュ、ヴェルズネの土壌条件の異なる区画を所有しており、それぞれの土地の特徴を表現したワインを作り出します。

Verzenay Grand Cru

ヴェルズネはモンターニュ・ド・ランスに位置するグラン・クリュ。北東向きの緩やかな斜面にチョークの土壌が広がっており、西側に広がる森が西風を和らげる関係で、天候は比較的安定しており、ミネラル感や生き生きとした果実をもたらすピノ・ノワールがとれる産地として知られています。同じくピノ・ノワールで有名なアイ村などと比べると、涼やかで透明感のあるピノ・ノワールの産地です。ワイナリーはこのグラン・クリュにLes Rochelles、Les Longues Raiesという二つの小区画を所有し、それぞれのプロット名を冠したワインを造っています。栽培はビオディナミ、馬耕による鋤き込みを行い土地が圧縮されるのを防ぎ、土壌中にも空気を循環させることで、豊かな生態系を築いています。

馬耕の様子

樽発酵・熟成


ワインメイキングの上での特徴は樽の使用。自然酵母を用いて、新樽での発酵・熟成に加え3年という長い熟成期間を取ります。出来上がるワインはシュガートースト、シナモン等、豊かな熟成香が生き生きとした果実やミネラル感と共に感じられます。

熟成庫の様子

樽発酵の様子

パーペチュアルブレンド

この方式を例えるのであれば、焼き鳥屋さんの秘伝のたれ方式といえるでしょうか。毎年一定量のワインを熟成タンクから抜き、収穫したワインでタンクを補填する方式のことです。これを毎年繰り返すことにより、若いフレッシュなワインと何十年もさかのぼった熟成ワインが混じった、複雑かつフレッシュなワインができます。昨今のシャンパーニュで注目されているスタイルです。ラファリーズ・フロワサールでは20%ほどのブレンドが、このパーペチュアルブレンドになっています。

Cuvee 045 Extra Brut
13,750円 (税込)

エクストラ・ブリュット。ヴェルズネのLes Rochellesの区画名をそのままワイン名にしています。粘土石灰質やチョーク質が広がる土壌。80%のピノ・ノワール(そのうち22%はパーペチュアルブレンド)と20%のシャルドネ。2022年3月20日デゴルジュマン。3,100本の限定生産です。

Cuvee 276 Brut Nature
13,750円 (税込)

ドザージュをしないブリュット・ナチュール。ヴェルズネのLes Longues Raiesの区画名をワイン名にしています。100%ピノ・ノワール、そのうち20%はパーペチュアルブレンドです。2022年3月20日デゴルジュマン。2,900本の限定生産です。