ウェブ・セミナー アロイス・ラゲデール
北イタリア、アルト・アディジェのワイナリー、アロイス・ラゲデールのウェブセミナーが当店で行われました。担当してくれたのは6代目ファミリーのヘレナ・ラゲデール。イギリスやニューヨークで舞台・映画製作を学び、国際映画製作のアシスタント・プロデューサーとして活躍。2018年8月にワイナリーに従事し、ブランド・アンバサダーとしてアロイス・ラゲデールの魅力を国際市場に伝えています。
ビオディナミの熱心な実践者
アロイス・ラゲデールはビオディナミを忠実に行う生産者です。55haの自社畑はビオディナミ100%、また、ブドウを仕入れるパートナー栽培農家も多くがビオディナミを実践しており、現在アロイス・ラゲデールが生産するワインの80%はビオディナミのワインとなっています。また、パートナー栽培農家も、オーガニック農法を実践したり、ビオディナミに移行中の畑も多く、2024年までには生産のすべてが完全にビオディナミに移行できる見込みです。その取り組みが認められ、ロバート・パーカーが選ぶ「ロバート・パーカー・グリーン・エンブレム」に選出されました。世界で24のワイナリーが選出され、他に受賞した生産者には、ドメーヌ・ルロワ、ルイ・ロデレール、シャトー・ポンテ・カネにヘンチキなどの著名な生産者も多数です。
アロイス・ラゲデールのレパートリー
アルト・アディジェの地は二股の谷に位置し、土壌もドロマイトを中心に複雑に分布しており、地形が生み出す多様なミクロ・クリマが特徴です。このテロワールの多様さを象徴するように、それぞれの地に合わせ様々な品種が育てられています。DOC「アルト・アディジェ」で25種類の品種が認可されていることが、その多様性を表しています。アロイス・ラゲデールも様々な品種のワインを造っていますが、大きく分けると「クラシカル」「コンポジション」「マスターピース」の3つに分かれています。
クラシカルシリーズ
主にパートナー栽培農家から得られるブドウを用いて造られるシリーズ。アルト・アディジェの地に根付くブドウ品種の個性をはっきりと表現したシリーズ。
コンポジションシリーズ
より上級なパートナー栽培農家のブドウ、または自社畑のブドウを用いて造るシリーズ。
自社畑のブドウ100%、マスターピース(傑作)と呼ぶにふさわしいクオリティのシリーズ。
シャルドネで比べる3つのカテゴリ
1.Chardonnay 2018 ~Classical series~
パートナー栽培家が造るブドウを中心に使用。シャルドネはワイナリーにとって最重要な品種で、1934年に現在のマグレの地に移り住んだ時に植樹を始めた品種であり、バリックで熟成する高品質のシャルドネを造り始めた最初の生産者の一人です。明るい果実、エネルギッシュな酸により洗練された印象を受けます。
2. Gaun Chardonnay 2020 ~Compositions series~
Gaunの名前は、現在のワイナリーの前の所有者に敬意をこめて、その名前をキュヴェ名に採用しています。ワイナリーの目の前に広がる1934年植樹のシャルドネとパートナー栽培農家が育てたシャルドネを使っています。大樽で熟成し、精緻でピュアなシャルドネの魅力を味わいいただけます。岩塩のような塩味を感じるほどのミネラル感が香り・味わい共に感じられます。
3. Lowengang Chardonnay 2018~Masterpieces series~
ワイナリー前の1934年植樹のシャルドネの内、最も優れた品質のブドウを選び造られるワインです。90%を古樽、10%を新樽で熟成し、11ヵ月もの澱熟成。最も香りの密度が濃く、Gaunの魅力がさらに凝縮して存在しているかのような存在感、さらにバタートーストの豊かな香りが余韻にうっすらと残り、長く続きます。活力がありながらも味わいに深みがあり、長大な熟成ポテンシャルも感じさせる、まさに「マスターピース(傑作)」の名にふさわしいクオリティを誇ります。