ナパ・ヴァレー、ソノマからの新着ワインが入ってきました。インシグニア、マヤ、ピーター・マイケル、ピム・レイです。100点獲得ワイン、ボルドー有名シャトーの新しい挑戦など話題性抜群のシリーズです。

カリフォルニアのプロプリエタリーワインの先駆者
インシグニア / ジョセフ・フェルプス・ヴィンヤーズ 2018
(60,500円 税込)

James Suckling 99
Wine Advocate 97+点
Vinous 96点

ナパ・ヴァレーのプロプリエタリーワインの先駆者、ジョセフ・フェルプス・ヴィンヤードのトップ・キュヴェ。このワインの一番の強みはナパ・ヴァレー全域に畑を持っていること。北から南にかけて気候が異なるナパ・ヴァレーでは、品種のブレンドと同等かそれ以上に、どこの畑のブレンドか、ということがワインのスタイルに大きな影響を与えます。このヴィンテージのブレンドは以下の通り。
Napa Valley南部(冷涼、計36%
18% Suscol Vineyard (Napa Valley)
18% Yountville Vineyard (Oak Knoll District)

Napa Valley北部と南部の中間点(バランスに優れる、計37%
30% Las Rocas Vineyard (Stags Leap District)
7% Barboza Vineyard (Stags Leap District).

Napa Valley北部(温暖、計27%
14% Home Ranch Vineyard (St. Helena)
13% Banca Dorada Vineyard (Rutherford)

温暖な気候と冷涼な気候がバランスよくブレンドされており、インシグニアの比類がないほどの濃密でフルボディ、そして洗練されたバランスはこうして実現されています。これほど広域に自社畑を所有するワイナリーは稀有な存在で、インシグニアの実力の源となっています。 

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圧巻の風格とポテンシャルを誇るナパ・ヴァレーの雄、インシグニア

 

シャトー・ポンテ・カネが手掛けるナパ・ヴァレーのビオディナミワイン。待望のセカンドヴィンテージが入荷。
ピム・レイ 2017
66,000円 (税込)

Wine Advocate 97
James Suckling 97

To create a great Napa wine, which fully expresses the Pontet-Canet philosophy, from a unique terroir and a stunning landscape.” 

ピム・レイはボルドー格付けシャトーの中でも指折りの実力を持つシャトー・ポンテ・カネを所有するテスロン家がナパ・ヴァレーで造るワインです。2016年がファーストヴィンテージで大きな話題となり、今回入荷の2017年が2ヴィンテージ目となります。ポンテ・カネはボルドーの中でもビオディナミを一早く取り入れ、馬耕によって畑を耕すなど、自然に回帰するワイン造りで名を馳せていますが、このピム・レイでもその哲学は一貫しており、ワイナリーのトップページには上記のメッセージがトップページに出てきます。ワイナリーはマウント・ヴィーダーAVAに位置し、元々俳優の故ロビン・ウィリアムズの所有だった畑です。樹齢30年ほどのボルドー品種が植わっています。

ドライファーミング

カルフォルニアは温暖なうえ乾燥も強い土地なので、灌漑が基本的には必要な土地です。灌漑は地下から水をくみ上げ畑に水を撒くことで、ブドウに水分ストレスがかかることを防ぐことができます。しかし、ピム・レイが位置するマウント・ヴィーダーはナパ・ヴァレーの西側、マヤカマス山に位置しており、この地では海岸からの風の影響で適度な降水が期待できる土地です。なのでここではあえて灌漑をせず、ブドウが自力で地中まで根を伸ばし水分を獲得するドライファーミングを実施しています。ドライファーミングの利点はブドウ樹が水を求めて地中深く根が伸びるという点で、灌漑では地表に水分が撒かれるので、根を地表近くに張ってしまうというデメリットがあります。根を深くまで張るということは水分を安定的に確保できる他、ワインに滋味を与えてくれる、とも言われています。

ブドウ樹のトリミングをしない

ブドウ樹は夏の間、他の植物と同様に枝葉を伸ばし続けます。一般的に夏の間はこれらの枝葉は風通りの確保や、収穫時の作業のしやすさのために一部を切り落とすのですが、ブドウ樹にストレスを与えないために、枝を切り落とすことはせず、出来るだけ自然な状態でブドウ樹をコントロールしています。この方法を採用しているワイナリーとしては、ドメーヌ・ルロワなどが有名です。

 

Wine Advocate100点獲得の期待のヴィンテージ到着。
マヤ / ダラ・ヴァレ・ヴィンヤーズ 2018
93,500円 (税込)

Wine Advocate 100
Wine Spectator 97
James Suckling 98
Vinous 98

マヤを造るダラ・ヴァレ・ヴィンヤーズは、イタリア人の実業家、故グスタフ・ダラ・ヴァレ氏が1982年にオークヴィルに開いたワイナリー。これまでに幾度もワイン評価誌で100点を獲得し、1995年にダラ・ヴァレ氏が逝去されてからは、妻のナオコと娘のマヤがワイナリーを運営しています。オークヴィル東部の丘陵地、ナパ・ヴァレーの谷床と山のテロワールが入り乱れる独特の土壌、サン・パブロ湾からの冷涼な風が吹き込む地勢と、最大450feetまで届く高低差、等々オークヴィルの中でも独特のテロワール、そしてワインコンサルタントにミッシェル・ローランを起用するなど、個性、品質どちらをとっても素晴らしいワインを造っています。

 

ソノマ・カウンティのカルトワイン生産者。ワイナリーの起源を表すフラッグシップワイン。
レ・パヴォ / ピーター・マイケル・ワインズ 2018
37,400円 (税込)

James Suckling 97
Vinous 96+
Wine Advocate 96点 

ピーター・マイケルは1983年にソノマ・カウンティに開かれたワイナリー。ソノマを中心に、フランスの伝統4品種、全15種類のワインを造る生産者です。フランスの伝統品種を用いてカリフォルニア最高のワインを造る、という目標の元7年もの間土地を探し、たどり着いたのがソノマ・カウンティ、ナイツ・ヴァレーの土地でした。この土地にたどり着いたときに咲いていたカリフォルニアンポプリのオレンジの花は、創始者ピーターの心に深く刻まれ、ワイナリーのロゴに採用されています。また、Les Pavotsは生産者所有の畑の名前で、カベルネ・ソーヴィニヨン主体。ピーター・マイケルのフラッグシップワインです。

 

ソノマのカルトワイン生産者が手掛けるオークヴィル。2012年はWine Spactatorで年間No.1ワインに選出
オー・パラディ / ピーター・マイケル・ワインズ 2018
37,500円 (税込)

James Suckling 98
Wine Spectator 96
Vinous 96
Wine Advocate 95点 

このオー・パラディは本拠地ソノマから山を跨いだ、ナパヴァレーのオークヴィルのワイン。オークヴィル東部に位置するシングルヴィンヤードから造られるワインは、2012年ヴィンテージがWine Spectatorの「Top 100 Wines 2015」の第1位に選ばれるなど、カルトワインとしての地位を確たるものにしています。

また、100点を計16回獲得のカルトワイン生産者、エイブリューのワインも大好評発売中です。


100点獲得16回のカルトワイン生産者。クオリティを究極まで追い求めたかるシングルヴィンヤードワイン

エイブリュー / トレヴィロス 2015
110,000円 (税込)

Wine Advocate 99-100点
Wine Spectator 97点
James Suckling 99点
Vinous 99点

エイブリューはナパ・ヴァレーの4つの単一畑のシングルヴィンヤードワインを手掛けるカルトワイン生産者。デイヴィッド、そして醸造責任者のブラッド・グリムズは共にシェフ出身であり、ワインに対しても極端な完璧主義を見せます。その妥協のない品質へのこだわりから造られるワインは、スケールが大きく、リッチで熟しています。しかし行き過ぎたところはなく、ナパ・ヴァレーが生み出しうるワインの最高の例と言えます。ワインの批評家たちからも高く評価されており、有名評価誌での100点は計16回。そのうち8回はロバート・パーカーによるワイン・アドヴォケイト誌のものです。