待望の2019年ブルゴーニュ3生産者入荷
2019年のブルゴーニュが入荷しました。今回入荷したのは以下の3生産者です。
-Heresztyne-Mazzini (Gevrey-Chambertin)
-Chapelle de Blagny (Meursault)
-Taupenot-Merme (Morey-Sant-Denis)
ブルゴーニュ2019年
2019年ヴィンテージは、春~初夏にかけての天候不良や一部地域にみられた霜の影響で、生産量が少ないヴィンテージです。夏以降は晴れが続き、ブドウの過熟や乾燥による水分ストレスも懸念されましたが、8月中旬、9月のはじめに降った雨により果実は順調に成熟しました。コート・ド・ニュイの赤は特にボディがふくよか、コート・ド・ボーヌの白は特に今からでも楽しめる上に熟成のポテンシャルも期待できる期待のヴィンテージです。
Domaine Heresztyn-Mazzini (エレスティン・マッツィニ)
ブルゴーニュ生まれのフローレンス、シャンパーニュ生まれのシモン夫妻がジュヴレ・シャンベルタンに所有するドメーヌ。設立は2012年と若いドメーヌですが、設立前から10年以上のブドウ栽培の経験をもち、ワインの質を決める決定的要因であるブドウの質は非常に高いものがあります。生産者のこだわりは以下の通り。
・オーガニック/ビオディナミ農法
・全房発酵(40-100%)
・控え目の新樽比率(30-50%)
・積極的なピジャージュによる抽出(3~4回/日)
・アルデアシール社製樹脂コルク*の採用
*樹脂製のコルク。ブショネのリスクがない他、天然コルクと同じように空気を少しずつ透過する。コストが高いため熟成ポテンシャルの高い高級ワインに用いられる。
ピュアな果実、滑らかな質感に酸を基調にした長い余韻と、若いうちから完璧に近い精緻なバランスを誇ります。また、2019年はワイナリーが有機農法の認証を取得したヴィンテージで、ワイナリーとしても新たなステージに入った記念すべきヴィンテージです。
2019年生産者のコメント
「9月18日、好条件の中、ブドウの収穫を開始しました。2019年の収穫では、多くのミレランジェロやサイズの異なる房があり、総生産量の40~45%のロスとなりました。非常にソフトなルビー色で、このヴィンテージの赤ワインは真のエレガンスを備え、素晴らしいタンニンと心地よいフレッシュさ(酸がよく出ている)を持っています。この年のリッチでグルマンな側面は、はっきりとした果実味によってもたらされている。このヴィンテージはバランスが良く、美しい調和を見せています。」
ピノ・ノワールに最適な粘土石灰質の土壌
ジュヴレ・シャンベルタン・ヴィエイユ・ヴィーニュ・レ・ジュイス 2019
ジュイス、コンブ・ド・ラヴォー、シャルー、フォルノーのブドウ。粘土石灰岩で化石化した貝の多いマールが混ざる土壌。1950~55年に植樹。低温でマセラシオン後、天然酵母で発酵。1日3~4回のピジャージュ。60~70%全房発酵。熟成は樽(新樽35~40%)で16~18ヶ月。清澄やろ過はせず月齢カレンダーに従い瓶詰め。Vinous 91-93点
ドメーヌが造る唯一のグラン・クリュ
茶色の石灰岩で砂利はなくリンと粘土を含む土壌。1980年に植樹。標高290m。低温でマセラシオン後、天然酵母で発酵。定期的なピジャージュ。60〜70%全房発酵。熟成は樽(新樽35〜40%)で16〜18ヶ月。清澄やろ過はせず、月齢カレンダーに従い瓶詰め。Vinous 94-96点
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Chapelle de Blagny (シャペル・ド・ブラニー)
ムルソーとピュリニー・モンラッシェにまたがるブラニーの集落。1811年に現オーナーの先祖が購入し、8代目のエティエンヌ・ド・ブルシャールが、最新式ワイナリーに隣接する15世紀の礼拝堂にちなんで名づけられたドメーヌです。
現代的な洗練されたスタイルのムルソー
純度の高い粘土石灰質の土壌から生まれる硬質なワイン。若いうちはムルソーの持つふくよかさよりもはつらつとした酸やミネラルが際立つワインです。
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Domaine Taupenots-Merme (ドメーヌ・トプノ・メルム)
コート・ド・ニュイのモレ・サン・ドニに位置するドメーヌ・トプノ・メルムは古くからワインを造り続ける家系で、2001年よりオーガニック栽培を開始。現在ドメーヌは17のアペラシオンから19のワインを生産しており、幅広い商品レンジ、そして極稀にリリースされる蔵出しバックヴィンテージがこの生産者の魅力です。
年産僅か20csにも満たない超希少グラン・クリュ
このグラン・クリュはドメーヌ・デ・ランブレイの「ほぼ」モノポール(単独所有)として有名です。8.84haのこのグラン・クリュのうち99.5%はドメーヌ・デ・ランブレイの所有なのですが、トプノ・メルムが所有する0.04ha(約20m四方分)の、畑というより庭のような小さな区画があるので、モノポールを名乗ることができていません。2019年のこのグラン・クリュは生産量も170L=約200本分という極僅かな生産量で、限定1本限り入荷の希少アイテムです。
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